こんにちは!
矯正医の井上です。
夏休みに入り、子供たちの日焼けを見てうれしくなります。
コロナが相変わらず猛威を振るっておりますが、日焼けした肌は元気に過ごしている証拠ですね。
さて、今日はお行儀のお話です。
『お行儀』とは・・・
社会の規範やルールを守る、気持ちよく過ごすために相手に礼節を尽くす、
社会の中で正しいと認められている手本とすべき立ち振る舞い
とのことです。
なんだか堅苦しくって、別に誰にどう思われたって関係ないよって声も聞こえてきそうですね。
『お行儀』や『躾(しつけ)』って最近あまり聞かなくなったような気もします。
英会話に、お習字、水泳、ピアノ、サッカー・・・
子どもたちは小さいころから大忙しです。早期教育がきっと大事なこともあるのでしょう。
そこに是非とも『お行儀』も加えていただきたい!!
なぜか!?
それは、『お行儀よく』が身体とあごを育てるからです!
例えば食事のときのお行儀。
たくさん唾液が出て、多彩な味を感じることができ、消化吸収の良い食べ方をするには、
背筋がしゃんとして、頭もまっすぐ、お箸でつまめる程度の量を口に入れて、お口を閉じて噛むのです。
猫背で、スマホやテレビ、本を見ながら、おしゃべりしながら、たくさん掻き込むように食べると、
濃い味付けしか感じなくなり、まともに噛むことなく飲み込んで、唾液による消化もされません。
お行儀よくすると、自然と食事の時の顎の動きが、お顔全体の成長発育をうながすような動きにもなります。
まっすぐ立つことができるか
背中を伸ばして座ることができるか
ここでつまづいてしまうお子さんも実は多いような気がします。
これでは、お行儀よくができないんですね。
姿勢が悪いといわれても、姿勢を保つ筋肉が使えない。
姿勢を保つことができないと、目を合わせることが難しいこともあるので
挨拶ができない、コミュニケーションがとりにくい。
スポーツ万能だけど、体幹はできていないのですぐ疲れる、怪我する。
立つ・座る・歩く・呼吸する
基本的な動きが、きちんとなされることがお行儀だと思います。
それは美しい身のこなしにもつながりますので、やっぱり見ていて気持ちがいいです。
幼い頃に
お茶碗もって、肘つかない、お箸で食べ物突き刺さない、たくさん詰め込まない、食べながらしゃべらない、途中で水のまない、
大人たちが口うるさくお行儀について躾けたのは、身体の成長発育のため、あごの正しい動きを導くためにも、大変理にかなっているのです。
いつも勉強に習い事に頑張っているから、うちではゆっくりダラダラさせてあげたい親心。
親だって仕事で疲れてるんだから、細かいところはほっといて欲しい・・・。
痛いほどわかります!!
でも、もしかしたら、その姿勢の悪さ、そのダラダラのしかた、
そもそも基本的な身体の成長発育がうまくいっていないサインかもしれません。
死語になりつつある、『お行儀よく』について、ちょっとだけ考えてみませんか?