こんにちは、野田でございます。春一番の吹く頃となりました。道すがらの街路樹にはよく見ると新芽が出て来ています。
皆さまの中には、特別な思いでこの春の訪れをかみしめておられる方も多いのではないでしょうか。
私はこの時期必ず思い出す“亡き祖母の言葉”があります。
~~野や山の木々は、寒さ厳しい冬の時期をじっと耐えて耐えて、寒さの和らぐ春が来るのを待って待って、やっとの思いで新芽を出す。
命を芽吹かせる事は植物にとっても簡単なことではない、それは人間も同じ~~ という言葉です。
生きていれば110歳を超えている明治生まれの祖母が、私を力づける為に口にした言葉だったと記憶しています。もう何十年も前の話ですが、私自身年を重ねて最近やっと、この祖母の言葉が意味深いことに気づかされています。今年も新芽を見つけて“祖母の言葉”を思い出し、日々の自分のぐうたらな生活や物事に向き合う時々いいかげんな姿勢を改めなければ・・と、反省した次第です。
冬の間、裸の幹でじっと寒さに耐えていた当院外構植え込みのハナミズキやオオデマリなどの落葉樹たちも新芽が膨らんできています。健気で一途な彼らは、きっと今年も皆の心を和ませる優しい姿を見せてくれることでしょう。