こんにちは!矯正医の井上です。
緊急事態宣言が全面解除となりましたね。
国や自治体の出す情報や方針をチェックして、それでも基本は自分自身がしっかり予防対策をとるのが一番です。
感染防止の3つの基本、身体的距離の確保・マスクの着用・手洗い(新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の提言より)
を心がけたいと思います。
そんな中、新型コロナウィルスについてわかってきたことも多いようです。
感染予防や重症化させないための対策に、お口からできることがたくさんありそうなんです!!
コロナウイルス感染が成立するには、人の細胞表面にあるACE2という物質と結合したのちに、人の細胞膜とウイルス外膜が融合することが重要になります。感染のカギとなるACE2という受容体は口腔内にある舌や唾液腺に多く存在しているので、唾液腺に由来するウイルスを殺菌力のある洗口剤で失活させたり、舌磨きによってウイルスによって死滅した細胞や生きたウイルスを除去することも大切です。
また、歯周病菌などグラム陰性菌の内毒素によるコロナウイルス感染者のサイトカインストーム(免疫系の暴走による過剰な炎症反応・死に至ることもある)を防止するためには、日頃から行っている歯磨き、フロスはこれまで以上に大事な役割を担います。歯肉炎(歯ぐきが腫れている)のない状態を維持することが大切です。
そしてマスク!マスクをしているとどうしても口呼吸になりがちです。口呼吸は百害あって一利なし。
鼻呼吸は天然の優秀なマスクですから、マスク着用の際は口呼吸にお気を付けください。ぜひ手軽にできるあいうべ体操を朝昼晩と、思い立ったらやってみてくださいね。